こんにゃくの歴史

こんにゃくの原産地は今のベトナムあたりと考えられ、中国大陸を通ってわが国に渡来したのは数千年も前とか。
記録上では、大和時代の539年に医薬用として朝鮮から伝えられたとされています。

食用となったのはそれよりも後のことで、室町時代のはじめには「糟鶏(そうけい)」といって、高級な食品として、今のおでんのようなものが寺院などで食べられていたようです。

でも、こんにゃくが庶民の食品として広く親しまれだしたのは、やはり江戸時代。
寛永年間の『科理物語』という書物には、こんにゃくを利用したさしみやなます、煮物ものなどの料理名をあげており、目をみはらせます。
俳聖といわれる松尾芭蕉もこんにゃく好きで、「菎蒻(こんにゃく)のさしみも少し梅の花」という句を残しているほどです。

時は移って現代。
第二次大戦にアメリカ本土攻撃をもくろんだ風船爆弾を張り合わせるのに、こんにゃくノリが使われたことは有名。
戦後の食糧難に一部地方で、こんにゃくを細く切った代用うどんがもてはやされたこともありました。

今はまた、こんにゃくが食品繊維(ダイエタリー・ファイバー)として新たな注目を集めてきております。



ダイエタリー・ファイバー
ハツラツ老後を決める毎日の食生活

「私の辞書に"老人"という言葉はない」と、元気にスポーツや趣味を楽しんで生きる―――長寿八十歳時代はこうありたいもの。
でも、ヤング・イン・ハートを裏づけるのは、やはり健康な体と十分な体力です。

ところで、一九七七年、アメリカ上院栄養問題特別委員会で、驚くような報告があり注目されました。
今日の食生活では、食物繊維=ダイエタリー・ファイバーが不足するため、成人病・文化病と呼ばれる肥満、便秘、動脈硬化や心臓病、糖尿病、ガン、胆石、痔(じ)などにかかりやすいというのです。



ダイエタリー・ファイバー
こんにゃくは食物繊維のチャンピオン

私たちは、食品の栄養成分については、ふだんからかなり関心を持っています。
でも繊維質については、ほとんど見過ごしてきました。
委員会では、この食物繊維が腸の働きを活発にし、体内の有害なものを早く外に出すだけでなく、結果的に腸ガンの発生を防ぐと報告しています。
こんにゃくは、その食物繊維を多量に含んでいます。



スリム食品
欧米型の食事は、ベルトの穴をずらす

明治以来、日本人の間には舶来が上等、欧米の暮らしこそすばらしいという考えが根強く残っています。
食生活についても、欧米なみにもっとたんぱく質を、もっと脂肪を…と、ずいぶん変化してきました。
でも、ご存知ですか、ニューヨークでもパリでも、日本型の食生活が肥満を防ぐために大人気!

肥満がなぜ悪いか…は、さまざまな成人病を引き込みやすいということ。
たとえば標準体重よりよりも十キログラムオーバーしている人はいつも十キログラムの荷物を持っているのと同じことになります。
その分心臓などに負担がかかり、過労の状態になって、高血圧症や糖尿病に結びつきやすくなります。
「ベルトの穴が一つ外側にずれると…」と警告されているのは、このためです。



スリム食品
おいしく食べて、こんにゃくダイエット

太り過ぎを防ぐには、要は一日の消費エネルギーよりも食べ過ぎないようにすること。
といってもこれがなかなか難しく、女性誌はもうダイエットの記事で花盛りの感じですね。

こんにゃくはノンカロリーで定評のあるダイエット食品ですから、お腹いっぱい食べても体重は増えません。
こんにゃくマンナンは体内での消化が遅いので、これもスリムなボディーづくりに欠かせません。
もちろんたんぱく質など、栄養のバランスを忘れずに。



さわやか整腸
お腹スッキリ、こんにゃくの力

繊維の多い食べものが便秘を消化するのということは、ヒポクラテス(紀元前四世紀、ギリシャの医者)の時代からよく知られていました。
日本でも「快眠快便が健康のもと」といい、「便秘したら芋を食べろ」が、おばあさんの智恵でした。

芋の繊維質やこんにゃくマンナンには、水分と一緒になると、ふくらんでかさが増える性質があります。
しかも体内での消化が悪いので、増えたまま腸に行き、腸壁を刺激して、さわやかなお通じになります。

事実、昔はお年寄りのいる家庭では、こんにゃくとヒジキ、油揚げを煮込んで、娘さんたちの便秘予防の保存食としたくらいです。



さわやか整腸
いやな痔疾にも効果的

痔になやむ人が、欧米に比べて、日本や東南アジアに多いため、食べ物との関係も研究されています。
予防としては、適度な運動と腹八分の食事、ストレスのない生活がポイントですが、日頃からこんにゃくのような高繊維食品で便通を整えておくことは、何よりも痔疾の予防に効果的です。
病院に行くにもちょっと抵抗がある痔――こんにゃくを大いに利用したいですね。



ガンに強い体質
期待されるガン防止の働き

便秘の予防に果たす食物繊維の役割にも増して、最近注目されているのがガンとの関係です。
この頃の食事は、動物性のたんぱく質をたくさん摂(と)っていますが、余分なたんぱく質が、腸内細菌の作用で有害化してしまう―――その中には発ガン性の物質も含まれているといわれます。

食物繊維の食事、つまり野菜やこんにゃくをたくさん食べるようにすると、有害物質の発生が少なくなるうえ、体外にスピーディーに出てしまうので、有害物質が腸から吸収されたり、腸壁を刺激することを防げます。
結果として、腸ガンの発生を抑えると考えられているのですね。



ガンに強い体質
"胃のほうき""腸の砂下ろし"の新解釈

昔の人たちは、こういうこんにゃくの働きを、科学的には知りませんでしたが経験的には、ちゃんと知ってました。
こんにゃくを"胃のほうき"とか"腸の砂下ろし"と呼んで、大掃除のあとには必ずこんにゃくを体内の毒さらいに食べるという習慣がありました。

問題になっているP・C・Bの体外への排出に、こんにゃくマンナンが有効だという研究発表もされています。

食品添加物の安全性が心配されている現代のこと、こんにゃくで毒くだし…はぜひ実行したい健康習慣です。



コレステロールを正常に
こんにゃくでコレステロールの制御

健康診断などで「コレステロールが多い」「高脂血症である」といわれる人たちが増えています。コレステロールとは、体の細胞膜を作ったり、ホルモンの合成材料になったり…と、私たちの体に欠かせないもの。
でも、血液の中に正常値以上に多くなってしまうと、動脈硬化に直接つながるので怖いのです。
このコレステロール値を下げるのに、こんにゃくがすばらしい力を発揮。
コレステロールの多い人や、高脂血症の人の血液を正常レベルに戻す働きのあることが、医学的にも確かめられています。
もう一ついいことに、こんにゃくは、コレステロール値を下げ過ぎる心配がありません。



コレステロールを正常に
減塩と同じ、こんにゃくの効果

健康で長寿を保つには、なるべく薄味にして、一日の食塩の量を十グラム以下にするように勧められています。
これは、いろいろな成人病の引き金になる高血圧を避けるためですが、こんにゃくには、血圧降下物質のあることが分かりました。
このようにこんにゃくは、一方ではコレステロールを正常値にし、また一方では血圧を下げる素晴らしい効果が期待できるといえますね。



糖尿病にパワー
急テンポな食事の欧米化と糖尿病

現代っ子の好きな食べ物は、ハンバーグにカレーライス、そしてラーメンだといわれます。
このことからも分かるように、今、日本の食卓は早いスピードで欧米化。
肉食が増え、こってりした料理をみんなが好むようになりました。
その結果、今は動物性の脂肪やたんぱく質を摂りすぎ糖尿病になる人が多いという状況になりました。
しかもその患者数が年々増えています。
したがって、食物繊維を取り入れた毎日の食事の心がけがとても大切になってきています。



糖尿病にパワー
糖尿病とこんにゃくの関係に熱い注目

食物繊維が糖尿病の予防と治療に効果があるのでは…ということは、第二次大戦中のイギリスでいわれはじめました。

糖尿病というのは、血液中の血糖値が高くなる病気ですが、ふだん食物繊維のとり方が少ないため、ということが知られています。
食物繊維の多い食事は血糖値を正常にし、インシュリンというホルモンを節約することが、多くの臨床例でも確かめられています。

こんにゃくでスリムなボディーづくりをしながら、それが即糖尿病の予防にもなるといわれる健康づくりに、ぜひ注目したいものです。



すぐれたアルカリ性食品
ノンカロリーで、カルシウムたっぷり

こんにゃくは栄養成分をまったく含まれないように思われがちですが、それは違います。
日本人の食生活で不足しがちなカルシウムを、十分含んでいます。
しかもこんにゃくのカルシウムは酸にとけやすく、そのために胃の中で容易にとけて、小腸から吸収利用されます。
こんにゃくがすぐれたアルカリ性食品なのは、このカルシウムがアルカリ性のミネラルだからです。
★カルシウムの含有量=百グラム中/板こんにゃく四十三ミリグラム、しらたき九十七ミリグラム



すぐれたアルカリ性食品
すき焼きにこんにゃくは健康の知恵

私たちの体は、幾分アルカリ性に傾いていたほうが調子がよいと分かっています。
ところが残念なことに、肉、魚、卵など、おいしいごちそうの多くは酸性食品。
意識的に野菜などのアルカリ性食品を食べるようにしないと、酸性に傾いてしまいます。
一般に「梅干し健康法」といわれているのは、梅干しで酸性アルカリ性のバランスをとろうというアイデアですが、その点からいうと、こんにゃくの効果も大いに生かしたいもの。
すき焼きには野菜と一緒に必ずこんにゃくを使いますが、こうした工夫は、おいしさプラス健康の知恵ともいえるでしょう。

こんにゃくが健康づくりに果たす役目は、まだまだたくさん。
スポーツでスリム&ヘルシーな体づくりをめざすように、もっともっと健康食品"こんにゃく"を利用してみませんか。



こんにゃくの種類
こんにゃくの種類

毎日の食卓で親しまれているこんにゃくには大きく分けて板こんにゃく、玉こんにゃく、しらたき(糸こんにゃく)があり、それぞれ白いもの、黒いもの、青のリやごま、しそなどのかやく入りのものがあります。

かたさの好みも地方により違いますが、ふつうの板こんにゃくは三十七倍(原料の精粉一に対し水三十七の割合)くらい、しらたきは二十七倍くらいのかたさで造られます。



こんにゃくの種類
よいこんにゃくの見分け方は

まず、水っぽく柔らかすぎないこと、さわってみて弾力性があること。

食べてシコシコした感じのするもの、煮ても形が小さくならないもの、しらたきなどは、ブツブツ切れないもの…もポイントです。





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