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| 出石町は、三方を山に囲まれ、その中心部を南北に出石川が貫流し、比較的なだらかな農地が北へ広がっている。
江戸時代は5万8千石の（幕末には3万石）の城下町として栄えた町である。明治以降鉄道敷設を拒否し、以後但馬の経済の中心は、北の豊岡市へ移し衰退傾向を続けてきた。そのため城下町の風情を今に伝えている。
明治9年の大火により町屋の大半を焼失したが、町割は当時のままで道路は基盤の目状に形状を整え幅員は狭小である。
城郭・辰鼓櫓・家老屋敷のある、町内周辺は当時の面影を色濃く残している。
また、町内には、社寺が多くお寺は、30数か寺にのぼる。町割に沿って瓦葺き、平入りの民家が連続し、町並みとの調和を保ち落ち着いたたたずまいを呈している。このため「但馬の小京都」と呼ばれているゆえんである。
市街地は。近年北へ振興住宅地が広がり、その外側を農村地域が取り巻いている。城下町のたたづまいや、出石皿そばの味、出石焼きなどの特産品の魅力により、現代では96万9千人の観光客が訪れる町となった。 |
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